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2014.11.25
うす紫の美しいアケビ
先日ホワイトガーデンの持ち主の友人から、庭にアケビの実が成ったからと届けて頂きました。
 
幼い頃から、色んな大人たちからとても甘く美味しかったとよく話を聞いていたけれど、見たことも口にしたこともない憧れの果実。
 私が思い描いていたよりはずっと大きな楕円で、それはそれは綺麗なうす紫色!
果実はパカリと自然に口が弾けたものが美味しいらしく、三つ実が実ったうちの初めて一つが弾けたので、と一番に届けて下さった優しい友人。
 そんな貴重なものを先ず私に届けて下さるなんて、そのことがとても嬉しく体調が思わしくなかった私にとって、それはどんなに大きな慰めだったことでしょう!
しっかりと分厚い皮で、まるで高価な宝石を抱えているみたい。
 そんな皮がパックリと開いて、中から覗いたのはまるで剥いたバナナの形を半透明に熟した果実。
その中に黒い種がいっぱいいっぱい透けて見えます。
 正直、最初はちょっと口にするのが憚られるような不思議な食べ物。
 ザクロみたいに種を出すのね。
一口掬って食べてみれば、う~ん思っていたよりはずっと淡白な甘さ。
 でも、いつか昔味わったことがあるようなどことなく懐かしさも感じるような・・・
 何だったのかしら?と再度掬って舌にのせて考えて、思い出すまでに少しの時間が必要でした。
 ・・・分かりました!
 子供のころによく食べていた熟し柿にとてもよく似た味!
 それに熟したバナナをさっぱりさせたような・・・
 香りは何もなくとにかくさっぱりとしたさわやかな甘味です。
 きっと昔は砂糖が貴重であまり口に出来ない甘味料だったので、こんな淡白なアケビの甘さもかなり甘く感じたのでしょうね。
 この実を秋の山野で見つけた人たちは現在でいう松茸を見つけたような心持だったのかしら?
でも、本当に綺麗な色合いの果実で、こんな美しい秋の色を他には知りません!
 神様に感謝して、その計り知れない創造力の深さに驚くばかりです!
 そして、貴重な一品を届けてくれた友人に心より感謝します!!!
2014.10.15 小出 麻由美


