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2013.10.27

ホテイアオイ

幼い頃、郷里の池に咲くホテイアオイを初めて目にした時、その美しさに目を見張ったものでした。

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でも、遠い池に浮かぶホテイアオイは小さな私には、その花を覗きこむことはおろか、傍で眺めることも不可能な所でしか咲かない遠い存在の花でした。
薄紫のヴェールを纏ったような神秘的な花。
大体水面で開く花自体が花の妖精のようなイメージで、私にはずっと憧れて止まない花たちです。
スイレンやハス、コウホネなど・・・

さて、この度そんな憧れて止まなかったホテイアオイがなんと!我が家の庭の小さな鉢で花開き、顔をくっつけて眺めることができる幼い頃からの夢が叶いました!
この苗を見つけたのが盛夏に熱帯スイレンを購入した園芸店です。
正直、ここ数十年間見ることもない花でしたから、私にとって忘れかけていた幻の花のような存在になっていました。
が、再会できて、本当に感動でした!
庭の鉢で栽培可能ということで、スイレンと一緒に持ち帰りましたが、なかなか花が咲かないままでした。
が、先日秋の気配が深まる鉢の中で、優しくふんわり薄紫の精の如く開いているではありませんか!

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感激一入です!!!
真近で見ても神秘的な花はやはり妖精のよう・・・
しばしうっとりです。

しかし、何故ホテイアオイ?
私が思うに花の下の茎の辺りが丸く大きく膨らんでいるから、(おそらくそれがこの花を水に浮かせているのでしょう)その部分が多分あの布袋のお腹に似ているからなのでは?
ちょっと興覚めしてしまう名前でがっかりですが・・・
植物事典を調べてみると、やはり思った通りでした。
アオイと呼ばれるゆえんは葉が葵に似ているからだそうです。

日本では馴染みがありませんが、別名ウォーターヒアシンスと名付けられています。
こちらの方が似合っていて素敵ですね!
儚い一日花ですが、これから何度咲いてくれるのかしら?
我が家のウォーターヒヤシンス。

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2013.10.23     小出 麻由美

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