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2015.01.13
新春のパーティー
雪の冒険帰省から数日後、お出会いしたこともない初めてのお客様を迎える日が近付いているというのに、背中に寒気がしてだんだん喉に痛みを感じ始めてしまったわたし。
これは大変!風邪の予感・・・やはりあの真夜中の雪の中が堪えたせいかしら・・・
でも、今回の新春パーティーは昨年からずっと私に会うのを楽しみに待っていて下さった方を交えての特別なもの。
しかも、その方はご両親の介護をしながらお菓子教室も開催なさっておられるとてもお忙しい身の上だし、その方を囲んでの他の親しい友人たちも仕事を持った多忙な中からやっと日程を合わせて決まったパーティー。
<寝込むわけにはいかないわ!!!>
うがい励行、早めの就寝、早めの風邪薬、身体を温めるスパイスやハーブティーを飲んであの手この手で防御策。
・・・なんとか開催できそう。
メインメニューは私の大好物の蓮根コロッケに。
本当は頻繁に作って食べたいメニューだけど、カロリーを考えるとそんなに食べてばかりもいられないし、なかなか手間もかかりますからね。
だから、女性のお客様をお招きする折には我が家では度々登場です。
そう、女性には蓮根好きの方がとても多いから!
このレシピはお料理上手の親友からの伝授。
牛挽き肉と少しのみじん切り玉葱、そしてたっぷりの蓮根を使ったとても美味しいレシピです。決め手は蓮根を3分の2は温めて摩り下ろし、残りは歯触りの為に生のまま粗微塵切りにすること。
下味は和風で、醤油、味淋、酒、コンデンスミルクを少々。
一番大変なのが温かいツルツルすべる蓮根を摩り下ろすことですが、手にくっつくタネを手で丸めるのもなかなかで、思うより時間がかかってしまいます。
随分余裕を持って始めた料理作りでしたが、やはり風邪が抜けきっていないせいなのか、全くいつものペースでことが進まず、こんなにお客様をお待たせしてしまったのは本当に初めてでした。
出会ったこともない方や初めて手料理を披露するお客様もいらっしゃるのに、本当に冷や汗ものでした。
結果、数回お招きしたことのあるハープの先生に手伝って頂き、始まり時間も超過してしまいましたが、何とか喜んで頂けるパーティーを開催出来ました。
得意技の見た目麗しさには納得でしたが、時間通りに出来なかった新春パーティーには深く反省でした。
<ゲストの皆様ほんとうにごめんなさい>
* * *
でも、そんなことも忘れさせてくれるような素敵なケーキを初めて出会うお菓子教室主催のお客様から頂き、お茶の時間には私の劣等感も随分和らいでいました。
そのケーキはチョコレート菓子の代名詞とも言えるザッハトルテに、沢山の高価な金粉を鏤めたシックで格調高い出で立ち。
「おめでたい新春なので、金粉を沢山使いたかったので。」と彼女。
お陰さまで、皆さんのほっぺたも落ちてしまった(笑)素敵な素敵なお茶の時間になりました。本当にお手間入りの素敵なプレゼントをありがとうございました。
ところで、そのお客様は何故そんなにこんな私に会いたいと思って下さったのかと申しますと、実は彼女の息子さんが生きておられたら、私の長女(紫音)と全く同い年で同じ名前だと言うことだったからなのです!
性別は違っていましたが、漢字まで全く同じだったなんて驚きです!
彼女は紫が大好きで、ご主人が作曲家でいらっしゃるので音を漢字に宛てたかったということでした。
それで、それから子供に恵まれることがなかったので、大好きだったお菓子作りに専念して、教室名を(サロン・ド・紫音)にすることにしたそうなのです。
私の親しい友人の友人がそのサロン教室に行ったことがきっかけとなり、私もその友人と知り合いになり、そして、フランスで暮らしていた私のハープの先生が、そのお菓子教室の彼女にフランス語を教えておられたそうなのです。
そんな訳で、両方の私の知人がその方を知っており、私の娘の名前の話題になり、私に興味を持って下さったと言うことなのです。
それで、その関係者四名をお招きしての新春パーティーを開いたのであります。
人のご縁とは本当に不思議なものですね。
彼女の名前は、照美さん。
聖書によると偶然というものは一切なく、全てに神様の御手が働いておられるとのこと。
わが娘 紫音。
二日の命と医師から宣告されていた彼女はもう今年は三十一歳。
紫音がこれまで生きていてくれたから、叶った素晴らしい数々の出会い。
照美さんに出会った時の紫音の感激は、傍から見ても何かしら特別な感じを受けました。
照美さんも同い年になる天におられる息子さんを思い、とても感慨深く目に溢れんばかりの涙を宿して紫音と対面して抱き合って下さっていました。
そう、哀しみ苦しみを乗り越えられた彼女だからこそ、優しく温かい眼差しでお教室の生徒さん達が彼女を慕っておられるのでしょう。
彼女はきっと、人々を美しく照らすお役目。
私は未だに失敗ばかりだけれど、紫音を通して掛け替えのない素晴らしい方々に出会わせて頂いています。
確かに紫音を育てるのは容易ではなかったけれど、その大変さ以上の喜びを神様から頂いていることは、身に沁みて感じています。
聖書から
見よ、わたしが大いなる苦しみにあったのは、わが幸福のためであった。
<イザヤ38章17節>
わが思いはあなたがたの思いとは異なり、
わが道はあなたがたの道とは異なっていると主はいわれる。
天が地よりも高いように、
わが道はあなたがたの道より高く、
わが思いはあなたがたの思いより高い。<イザヤ55章8~9節>
追伸*
照美さんは蓮根が何よりも大好きで、あまりにも好きすぎて蓮根が大好きな芸能人だと言う小栗旬を、それゆえ大好きになってしまったのだそうです!(笑)
私の知る限り男性で蓮根がお好きな方は珍しいように思いますが、とにかく、私の蓮根コロッケのメニューは大正解で、それが大きな慰めでした!(苦笑)
因みに今回のお料理の写真は当日のものとは異なり、次の日に似た料理を作り(メインの蓮根コロッケはちゃんと作っています!)撮影しました。
本当は他の物も添えてあり、もう少し豪華な仕上がりでしたが、流石に遅れた料理で写真撮影は皆様に申し訳なくて出来ませんでした。お許しくださいませ。
では、皆様今年も失敗なく、神様からの祝福がたくさんありますように!!!
2015.1.8 小出 麻由美