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2015.01.05

’15 迎春

2015年賀状麻由美jpg用
 

皆様明けましておめでとうございます。

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今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、皆様は今年どんなお正月をお迎えになられたでしょうか?
私は、今年は特別な特別なお正月を迎えることができました。
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本当はのんびりと家族だけで家で寛ぐお正月を計画しておりましたが、急遽年老いた両親を思い、「帰らなければ!あと何回元気な両親に会えるかわからない・・・今は会いに行くことが何よりの親孝行かもしれない・・・」
と、思い立ち主人と二人で帰郷したのであります。
実は二年前、独りで帰郷して両親と小さな諍いから早めの帰り仕度をしてしまった苦い思い出があるのですが、やはり実の親子とは不思議なものですね。
そのことはさらりと水に流して。

私の長女が重度の知的障害があるため、私自身は普段は身動きがとれません。
年末年始は次女が休めるし、共に二年間暮らした樹里亜も暫く遊びに来てくれることになっていたので、この機会を利用することにして、年末間際に慌てて小倉行きの新幹線のチケットを主人が手配してくれたのであります。
なかなか思うチケットは手に入るはずもありませんでしたが、それでも大晦日からの弾丸帰省なら何とか実現可能になり、二泊三日の帰省を果たしてきたのです。

往復時間を入れるとほんの短い滞在でしたが、突然母教会の敬愛する素敵な牧師夫人が訪ねて下さったり、20年から30年振りに会う三人の従姉や鳩子たちとその鳩子の赤ちゃんまで、片道一時間もかけて多忙な時間を割いて会いに来てくれたりで、サプライズプレゼントを頂いた素晴らしい帰省となり、本当に幸せなお年始を迎えることができました。

だんだん年を重ね、年老いて行く両親を見ると、遠くへ嫁いだことが哀しく思われてしまいます。
それに、こんなに大好きな親戚たちもいるのに・・・
決して故郷は私にとって優しいだけではないのですが、この年齢になるといいことばかり思い出すものですね・・・
自然が豊かで食べ物が何でもとびきり美味しい私の郷土。大分県豊後高田市の昭和町。

今回は本当に短い間でしたので、私は一切出掛けず、寒波も酷かったせいもあり、蝋梅が見事に開花していた庭にすら出ることもなく、ひたすらお三度や家の片づけに徹していました。
主人は流石に時間を持て余し、独りで庭に続く広い果樹園やくぬぎ林を何度も散策したり、近くの昭和町(今は日本ではかなり有名になっており、アンケートで日本一住みたい場所になっている町なのです!)までふらりと出掛けたりしていました。
お正月でもお店は開いているのですね!

そうこうしているうちにすぐに時は経ってしまうもの。
母が作った数々の美味しい料理を堪能して、主人も日本一美味しいという念願だったお店の唐揚げもたらふく頂いて、そう、もうお別れです。
暗い夜なので両親と哀しい目は合わせずに・・・

そして、全てがそのまま自宅まで順調に運ぶ予定でしたが・・・
な、なんと!京都駅に着いたらそこは白銀の世界!!!
外は吹雪で横殴りの雪、雪、雪!!!(大阪には全く雪はありませんでした!)
最寄りのJRの駅<桂川>までたどり着いたものの、タクシーの長い行列。
けれどタクシーは殆ど来ない!(ひえぇ~どうなるの私たち)
バスはお正月で、夜11時前後の時間帯はほぼ運休!
さあ、一体どうして帰るの!?
もう一度京都駅に戻り、近隣のホテルに一晩滞在すべき?
でも今、世界一行きたい都市の京都で、果たして宿はあるのか!?
・・・考えあぐねていた折、一列だけ長く列のあるバス停に気付き、尋ねてみると比較的我が家に近い終点までのバス。
もうこれに乗るしかない!!!
予定を40分ほど遅れてきたぎゅうぎゅう詰めのバスに乗り込み発車オーライ!
やれやれ、しかしほっとしたのも束の間、順調に行くはずのバスが、上りの坂道でスリップして動かない!
運転手さんは「アカン!」とひとこと!
暫く空回りのエンジンの音が続くだけ!
そんな中主人が「皆で押しましょう!」と声掛けすると、大勢の殿方たちが快く車外へ飛び出してくれ、押すこと十数分間。
女性たちが重すぎるの?・・・降りるべき?・・・
そんなこんなでやっと動き出したバスに拍手喝采で、頼もしい男性たちに感謝でいっぱいでした。
それから、運転手さんに感謝を告げて終点で降りて歩くことに。
幸いにも雪は止んでいたけれど、20センチはある足跡もない雪道の歩道を踵の高いブーツで歩くのは至難の技でちっとも進みません!
南国育ちの私はスキーすら行ったこともなく、こんな雪道を歩くのは生まれて初めて!
どう考えてもまだまだ先の我が家へは辿り着けそうもありません。
主人には私を気にせず先へ行くように促しましたが、優しい彼は振り返り振り返り歩きながらで私はただ足手まといなだけ。
暫く行くと国道に出て新しく開店したコンビニエンスストアを発見!
普段は24時間営業のお店なんて必要ない!と豪語していた私ですが、この時ばかりは本当に命拾いした思いでした。
そこで、カフェオレを飲みながら雑誌でも読んでいるようにと私に言い残し、主人はそそくさと暗い銀世界の道へ消えて行ったのです。
我が家は長い国道を辿り、その上一山上った所にあるのです!!!
待つこと一時間。
彼は愛車の雪道に強い赤いアウディーに乗って颯爽と現れ、ナイトの如く私を迎えに来てくれたのであります!!!帰りはわずか5分くらい!
改めて勇敢な主人に感謝でいっぱいで、彼の高感度はアップです。
(男は頼るべき存在でこそ輝くのよ!!!)
女は男の助け手として神様が創造なさったのですからね。

という訳で、帰り着いたのが次の日の夜中の1時半でした!
神様に祈りながらの道中でしたから、冒険の中でも平安でした。
神様の意思一つで自然界は変化し、大雪で人は身動き出来なくなる本当に小さな存在である事も身に沁みて感じました。(話は遡るけれど、ナポレオンがロシア遠征の折、冬将軍で敗れた理由がよく分かりました。)
そして、人間の温かさも!人はひとりでは生きてゆけないものです。
見知らぬ人たちが乗ったバスの中が、あんなにも愛に溢れた状態になるなんて素晴らしいです!戦争なんか止めて助け合い愛し合いましょうよ!

そんな訳で、私の2015年の幕開けは忘れられない特別なものとなりました。

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長々と読んで下さった皆様にも感謝致します。
改めて、どうぞ今年もよろしくお願い致します。

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<聖書から>
主はその羽をもって、あなたをおおわれる。
あなたはその翼の下に避け所を得るであろう。詩篇91編4節

2015.1.5     小出 麻由美

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