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2015.07.10

ノリウツギ・バニラフレーズ

以前から庭に迎えたいと思っていた紫陽花の鉢をやっと見つけました。
<ノリウツギ>という種類で、花がピラミッド咲きの円錐形の形をしていており柏葉紫陽花に似ています。

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名前の由来は<糊空木>と漢字で書いたままの意味で、実に味気ない花に気の毒な名前です。
その昔、和紙を漉く際に糊として利用していた成分が茎に含まれているそうで、茎が空洞なのだそうです。
茎や枝が空洞のものを大抵ウツギと呼びますが、あの<卯の花>のウツギ科の植物とは異なり、こちらはアジサイ科です。
そして、日本古来からある品種なんだそうです。
が、その割にはあまり巷で見かけたことがない花なのは不思議です。
この花の存在を知ったのは雑貨屋さんの店先で、サーモンピンクの美しい色合いのままのドライフラワーでした。
とても素敵な色合いのドライフラワーに初めて見た時驚きましたが、値段を見ても一輪がとても高価で二度驚いたのを覚えています。
どんな風に庭で咲くのか想像していましたら、後に娘のアメリカ留学時の写真にて発見!
何と芝生の広がる大きな友人宅のガーデンパーティーでの生垣の背景に、背の高い彼らよりももっと高くたわわにサーモンピンクの花々を零れるように群れ咲かせているではありませんか!もう、写真に釘付けでびっくり仰天してしまいました!
こんなに一杯花付ける花があんな高価なドライフラワーで売られるとは!!!
これらの花をドライにして日本で売ればかなりのお金持ちになれそう!などと思ってしまったほどの私です。(笑)

それから、この花を探しましたが、<アナベル>と名札と写真の付いたこの苗は高価で小さく、しかも花を見ないまま枯れてしまった苦い経験もありました。

でも、つい先日近所の園芸店で大きな花が11も付いたものを見つけました!
名前は<ノリウツギ・バニラフレーズ・だんだんピンクに色付いてきます>とのこと。
これよこれ!私が長年探し求めていたドライフラワーの花!!!
「そんなに栽培も難しくなく、きっとピンクに変化しますよ。」と花に詳しい店員さん。
だから、直ぐに我が家の庭に迎えたのは言うまでもなく。
花が沢山付いているのにお値段も随分安価でしたから、二重に嬉しい私でした。

雨のかかる木の下に置いて、他の紫陽花たちと並んでよき景色を作り出してくれていましたが、先日の大雨で全部花が項垂れ、鉢が倒れてしまいました。
慌てて素焼きの一回り大きな鉢に植え替え一本一本支柱で支え、軒下に置き直しました。

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紫陽花と云えども茎は細く花が重すぎて雨が掛かるのは辛そうに見えましたので。
でも、本来は野生種なので丈夫なはずですが、改良が重ねられ花が多くなり、こちらの方が綺麗なピンクを迎えられそうな気がしていますが、果たしてどうなのでしょう?
これから体験する栽培の新しい美しい花にわくわくです!
まるで小さな雪山のようで、京都の蒸し暑い日々に清涼感をもたらしてくれます。
一輪ですが、ふんわりほのかにピンクに色付いている部分もみられます。
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私もアメリカのあの庭の生垣のように大きく育ててみたいけれど、我が家ではその夢は叶わないので、鉢を少しずつ大きくして行きこの雪山を楽しむことにします!
そのうち夕焼けに染まった雪山を見られるかしら?
と、毎日期待に胸膨らませながら・・・
2015.7.2   小出 麻由美

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