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2016.04.11

ビックリポン!な花桃の木

十数年前、盆栽仕立てだった小さな真っ白い八重の花桃を買い、毎年楽しんでいました。
この花桃はひとつひとつの花がとても大きく花びらもぎっしりで、それはそれは美しい花木でした。

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数年間は一回り大きな鉢に植え替えていましたが、だんだん流石に、鉢の中では窮屈そうになったので地面に下ろしてやりました。
そこでも数年間美しく花を雪のように枝を覆って咲かせてくれていましたが、或る年何となく枝に元気がなくなり心配していましたら、ついに枯れてしまいました。

ガッカリポン!だわ~
もう二度と同じ花に会えないなんて~
と思っておりましたら、その枝の横から急に新芽が伸びてきたので、枯死しなかったことを大変喜びました。
心ウキウキあの白い花を心待ちにしておりましたら、さらにビックリポンな出来事が!!
白い花のはずだった花桃なのに、ナント!蕾が濃い紅色ではありませんか!!!
しかも八重ではなく一重のどこにでもあるような平凡な花桃。
再びガッカリポンでしたが、その後更にその枝はニョキニョキと驚くような速さで伸びてしっかりと大きな太さに成長してきたので、庭の端に移植して、もう処分してしまうべきかどうか迷っていたのであります。

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あの素晴らしい八重咲きの白い花は接ぎ木されていた枝のもので、そちらは枯れ、その台木だった紅色の強い品種が現れたようです。
この現象は薔薇にもよくみられることで、決してビックリポンではないのですが、しかしこんなに大きくなって処分も可哀そうに思っており、果たしてこのまま残して大きな花桃の木にしてしまうのかどうか思案していました。
残念ながら我が家の庭は狭いので、これまでにも随分選別して植栽してきました。
大好きな樹木でも大きくなりすぎる木は泣く泣く、掘り起こして処分したものです。
庭の調和も大事なので、果たしてこの濃い紅色は我が家の庭のイメージを崩してしまうのではないかとも心配しました。
それで、早目に処分を考えたりしたものですが、一春だけでも咲かせてみることに。
多分濃い紅色だとは分かってはいても、もしかして・・・と花を今か今かと待ち侘びておりました。

それで、枝先のふっくらと大きな蕾を見て、またまたビックリポン!
その色合いが淡い淡い白に近い紅色なのです!!!

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残念ながら八重ではないのですが、花はかなり大きく素敵です!
この色合いなら大きく一杯花を咲かせても我が家の庭に調和します!
早目に伐ってしまわなくて本当に良かったです。
しかし、神様との共同作業には素敵なビックリポン!が用意されているものですね。
2016.4.2     小出 麻由美

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