私の少女時代にはまだ日本になかった、外来種で花の美しい花ミズキ。

最近は丈夫で育てやすく四季楽しめる樹木のせいか、あちこちでこの季節にはこの花の木を目にします。
日本に昔からある山ボウシと同じ種類だと思います。
こちらも同じような花を咲かせますが、花と葉が同時期に咲いて控えめな感じです。
色合いも花ミズキは白と紅の二色ありますが、山ボウシは白だけです。

花ミズキは葉より先に花だけが一斉に咲いて満開に枝を覆い尽くし、とても華やかな出で立ちです。
ただ、成長が大変遅いので、大きな樹木になるとかなり高価だそうで、街路樹に適していながらもなかなか広範囲の植樹は難しいと聞いたことがあります。
私は雪のように咲き誇る真っ白な花ミズキに憧れて、こちらに越して来た数年後に、小さな小さな苗木を植え込みました。
小さな庭には成長が遅い方が有難いものです。
本当にゆっくりで、毎年少しずつ大きくなって、花も少しずつ沢山咲かせてくれています。

今年気付いたら私の背丈も越えてます。（私は１６０センチです）
この木の剪定は毎年私がしています。
本当に四季美しい樹木で、とても重宝です。
春は真っ白い花を咲かせて、夏は青々とした緑の葉っぱを風に揺らします。
秋はその葉が色鮮やかに紅く色付き本当に綺麗です。
その葉が散ると、冬は紅い実が素敵に冬枯れの景色を色どります。

だから、我が家のリビングの真ん中に植えて楽しんでいます。
嬉しいことには、以前住んでおられたお向かいの方が、お玄関先に紅色の大きめの花ミズキを植栽しており、我が家の白い花ミズキの奥に紅花ミズキが良く映えて、立体感も生まれて素敵な庭の風景なのです。

写真では分かりづらくて残念ですが、何だか庭が広くなってとても得をしたような気分になるこの季節なのです。

２０１６．４．２４　　　　　小出　麻由美