早春に真っ先に園芸店に並べられるプリムラの数々。
本当に春を告げてくれる小さな花に笑みがこぼれます。
今年は冬が暖かかったせいか、ヒヨドリの被害が少ないようで嬉しい私です。
吊り下げたクリスマスローズを啄ばまれたくらいで、玄関先のプリムラたちも全く被害なしです。

さて、今年の我が家のプリムラたちをご紹介しましょう。

先ず初めに植え込んだのは、例年通りの大好きな薔薇咲きのピンクのプリムラ。
大きな目立つ花なので、ヒヨドリにヨコドリされぬよう籠の中で育て、ずっと元気で健在です。

ブルー系のプリムラは一重でも大好きな種類です。
普段斑模様は嫌いですが、ブルーだと許せてしまう私です。
寒いけれど魅かれて止まない青い花。

桜のように可愛い色合いは、人々に喜びを分け与えるようで、同色のレナンキュラスと寄せ植えして、お迎えする友人たちにも大人気です。

レモンライムの薔薇咲きも大好きで、寒い冬でもずっと美しく咲き続けてくれています。

珍しいのは黒っぽいエンジ色三種。
白い縁取りがしてあって、花芯の色合いが微妙に異なった色合いです。
深い山吹色で、エンジ色の縁取りのあるプリムラと混色していい感じです。

プリムラたちはとても可愛らしく香りもある小さな花なので、本当は窓辺で育てたいところだけれど、彼女たちは少々寒くても断然戸外の日射しの方を好みます。
だから、毎日私は寒い戸外で枯れた花殻摘みをします。
その時にいつも思い出すのが、このプリムラが一番好きな花だとおっしゃっていた、園芸家のターシャ・テューダーさん。
北国で過ごしていた彼女にとって、寒い中でもこの可愛らしい出で立ちに出会えると、喜びも一入だったことでしょう。
今彼女は、永遠に地上で見たこともないような美しい花々に囲まれて、天で幸せに過ごしておられるのでしょう・・・

地上ではやっと春の兆し、プリムラが美しい季節です！

２０１６．２．２５　　　　　小出　麻由美